長野市指定天然記念物 / 昭和四十二年指定
春の池に伝わる
「かえる合戦」
本堂裏手の池には、かつて春になるとヒキガエルが産卵のために集まりました。一匹の雌をめぐって多くの雄が重なり合う姿が、まるで合戦のように見えることから、土地の人々は「かえる合戦」と呼んできました。
文字どおり争うためではなく、次の世代へ命をつなぐ短い繁殖期の行動です。この池は「明徳寺のヒキガエル産卵池」として、1967年11月1日に長野市の天然記念物に指定されました。
かつて見られたヒキガエルの記録
ヒキガエル産卵期の四つの段階
- 01目覚める
気温がゆるみ始めると、ふだんは林や草地で暮らすヒキガエルが産卵池へ向かいます。
- 02集まる
池に先着した雄たちが雌を待ち、短い期間に多くの個体が集まります。これが「かえる合戦」です。
- 03産む
水中には、ひものように長い卵塊が残されます。池の水と周囲の環境が、卵の成長を支えます。
- 04帰る
産卵を終えた成体は池を離れ、卵からは幼生が育ちます。にぎわいは、また次の春まで静まります。
春の観察記録
産卵期の記録写真
産卵期に集まる姿と、水中に残る卵塊の記録写真です。カエルや卵の集合が苦手な方に配慮し、写真は最初ぼかして表示しています。
写真について
カエルが集まっている写真です。苦手な方は、このまま次へ進めます。
写真について
卵塊が写っている写真です。苦手な方は、このまま次へ進めます。
観察するときのお願い
観察時の四つのお願い
- 01
池へ入らない岸や水中の卵を踏まないよう、離れて見守ります。
- 02
触らない・動かさない成体、卵、幼生を捕まえたり、別の場所へ移したりしません。
- 03
静かに観察する大声、強い照明、接写のための追い回しは避けます。
- 04
時期は自然に任せる集まる時期は気温や天候で変わります。見られない日も、池の自然を尊重します。
典拠

